Mac Pro を使い出して6年が経ちましたがメモリ追加とSSDに変えたことで不満は殆どありません。が、MacBookAirよりも反応悪いなぁと思うときもあり、iMacでも買おうかとも思いました。が、このばかでかい本体は拡張性もあって嫌いじゃないんだよな…と考え出したらもったいなく感じてきて、CPU、メモリ、グラフィックボード、無線LAN、Bluetooth をアップグレードして延命することにしました。
無線LANとBluetoothをアップグレード
Mac Pro Early 2009-Mid 2012用 Wi-Fi 802.11ac Bluetooth 4.0 アップグレードカード
15,800円(16,590円)
無線LANとBluetoothのアップグレードセットを取り付けました。
純正位置に取り付けるならこれですかね。Wi-Fiだけでも良かったのですが、一緒にBluetoothも変えられるならってことで。
取り付け方法は購入先に記載されている手順が詳細で分かりやすかったです。
アンテナのコネクタが小さいので少し接続し難いかもしれません。
Wi-Fiの認識
Bluetoothの認識
Wi-Fiの接続状況(acなので速度が1Gbitになっている)
メモリをアップグレード
24GB キット 8GBx3 DDR3 PC3-10600 1333MHz ECC Registered
29,990円(31,490円)
性能をフルに発揮させる為に本当はもう1セット欲しかったのですが、予算的なこともあり1セットにしました。そのうちもう1セット追加するつもりです。
メモリの取り付けは下記を参考にして全て外してソケット1〜3へ取り付けて終わりです。
Mac Pro (Mid 2012 and earlier):メモリの取り外し方法と取り付け方法 – Apple サポート
1333MHz 対応ですが、CPU に合わせて 1066MHz で認識してくれます。
グラフィックボードをアップグレード
中古・アウトレット GTX680-2GD5
22,464円
Mac用のはお高いのでWindows用の物で金額と動作実績がある中から選びました。
ソフマップのネットで購入したら、表記的には「GTX680-2GD5」となっていたのでASUSの物だと思いきや「EVGA GeForce GTX 680 Superclocked(02G-P4-2682-KR)」が届きました。EVGAはこれのMac Editionも出しているので相性は良いのかなって感じで逆に良かったです。(笑)
グラフィックボードは純正を取り外して付け直すだけです。
分からない時は、Vintage Computer チャンネル第14回~Mac Pro ビデオカード交換~ – YouTubeを参考に。
電源コードは付属のもので取り付けできました。
Mac対応版ではないので電源を入れると、ブート時の画面は表示されずにログイン画面(又はログイン後画面)が表示されます。
標準のドライバーでも表示されますが、できれば最新の方がいいので、下記から最新をダウンロードしてインストールしました。
NVIDIAドライバダウンロード
製品のタイプ:GeForce
製品シリーズ:GeForce 600 Serise
製品ファミリー:GeForce GTX 680
オペレーティングシステム:Mac OS X Yosemite 10.10.3
言語:Japanese
(現時点では346.01.02f04でした)
インストールしたら設定でNVIDIA Web Driverに変更して再起動します。
CUDAドライバーは下記から最新をダウンロードしてインストールしました。
CPUをアップグレード
中古・アウトレット Xeon X5670 (クーラー無し) x 2
23,328円
X5690が欲しかったのですが高くて手が出ず他を探していたところ、ソフマップのネットでチェックしていたらタイムセールか何かで2個でこの値段ならって感じだったので速攻買いました。スペック比較
交換方法は下記が分かりやすかったです。
2009 8-Core Mac Pro Upgrade to 2010 12-Core
あ、交換作業に入る前にファームウェアのアップグレードをしないといけません。
今回交換する CPU は MacPro4,1 では認識してくれない為、Mid 2010 用の MacPro5,1 にする必要があるらしいので。
下記からアップグレードツールをダウンロードしてインストールします。
ダウンロードするには netkas.org にユーザー登録してログインする必要があります。
Mac Pro Firmware Upgrade Utility Released!
ダウンロードして実行してみたのですが、何度実行してもエラーが発生して完了しません。
ツールが古いからか現状の環境では動作しないらしく、下記のサイトを参考にしたら完了できました。
GOTO通! MacPro(Early2009)のCPUをW3680に交換 〜エラー5570との戦い〜
簡単に書くと、
- Mac Pro (Mid 2010) – EFI ファームウェア・アップデート 1.5をダウンロードしてマウントする。
- MacProEFIUpdate.pkg ファイルをデスクトップにコピペする。
- Mac Pro Firmware Upgrade Utilityを実行する。
以上の準備が完了したら CPU の交換作業に入ります。
交換作業には下記の工具が必要になります。
本体を開けたついでに埃をエアダスターで取り除きます。
CPUに元々付いていたグリスはクリーナーを使って綿棒や紙のコーヒーフィルターで取り除きます。
なお、今回の CPU はヒートスプレッダ付きなので標準とは高さが変わる為、冷却ファンとセンサのコネクタが完全に接続できない可能性があります。その為、ヒートシンク側のコネクタを可動できるように、固定されている爪を全て切りました。
あと、ヒートシンクの取り付けで締め付けが緩すぎても強すぎてもダメらしく CPU が認識しなかったり、メモリが認識せずにメモリエラーの赤ランプが点いたり、そもそも立ち上がらなかったりします。エラーが出なくなるまで根気よく締め付け具合を調整します。
なんとなくでいいので外す時の緩める感覚を覚えておいた方がいいですね。
アップグレードまとめ
合計:93,872円(+2,100円送料+工具代)
10万以内で抑えたかったのでこんなもんでしょうか。
メモリとSSD辺りはまだ手を加えると思いますがしばらくはこれで十分かな。
ベンチマークは下記を参照してください。
Mac Pro (Early 2009) vs Mac Pro (Early 2009) – Geekbench Browser